私たちは人生における様々なリスクに備えて保険に加入します。
保険の基本はたすけあいの精神から生まれたと言われます。
多くの人がお金を出し合って貯めておき、困った人にそのお金を使ってもらうというシステムです。
保険には、国が設けている保険と民間の保険がありますが、民間の保険に加入している人も少なくありません。保険の必要性はライフステージによって少しずつ変化していきます。
今、自分がどのステージに立っているのかを確認し、ライフステージに応じた保険かどうかを見直しましょう。
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社会保険と民間の生命保険について
国が設けている保険を社会保険と言います。
病気になった時の健康保険や老後の介護保険、年金などが社会保険です。
民間の生命保険について
民間の生命保険に入る目的は、もしもの時に遺族が生活費や教育費に困らないようにと言った死亡保障が目的のものや、老後の生活や介護費用を目的としたもの、入院や手術など医療費を目的としたものなどがあります。
貯蓄性がある保険のメリットとデメリット
貯蓄もできて保障も受けられる貯蓄性のある保険は、すぐに貯蓄を下ろしてしまいがちな人にはおすすめです。
しかし、近年は払い込んだ保険料分が受け取れずに、元本割れになることもあります。
貯蓄性のある保険
学資保険
学資保険のメリットは、契約者である親が障害を負ったり死亡した場合にも、子どもの入学時や満期時にお金が受け取れます。
基本的に、学資保険の契約者が万が一なくなった場合は、それ以降の保険料が免除されるシステムとなっています。
デメリットは契約者の年齢が高くなると保険料が高くなります。
*保険会社によって兄弟で入ると割引があるものもあります。
養老保険
養老保険のメリットは途中で死亡した場合は死亡保険が、満期まで払い続ければ満期保険が受けられます。デメリットは保険料が高いことです。
*養老保険は死亡保障を確保しながら貯蓄にもなります。
個人年金保険
メリットは自分で老後の年金額や受け取り時期を決められることです。
デメリットは払い込み期間が長いため途中で解約すると払った額が受け取れないことや、死亡保障がないなどです。
*公的年金を受け取るまでのつなぎ年金として利用されることが多いようです。
終身保険
メリットは一生涯保証が続くことです。デメリットは、お金を受け取りたい場合は解約しなければならないことです。
*同じ死亡保障額なら養老保険よりも保険料は割安です。
積み立て型保険と掛け捨て型保険について
積み立て型保険で貯蓄も保障も得ようと思うと、保険料が高くなってしまいます。
その上、途中で解約すると払い込んだ分が戻ってこない可能性もあります。
掛け捨て型保険は払った分は戻ってきませんが、少ない保険料で大きな保険料を契約したその日から得ることができます。
家族が大勢いて日々のお金もかかるので、高額の掛け金は無理という人には万が一のために保障が必要です。そのような人には掛け捨て型保険がおすすめです。
ライフステージに合わせて保険を見直しましょう
保険を見直すタイミングは、結婚したときや子供が生まれた時などです。万が一遺された家族が困らないように、生活費や教育費を考慮して保証額を増やす必要があります。
子供の成長とともに必要な保障額は減っていきます。シンプルで短めの定期保険などもあるので検討してみる価値があるでしょう。
また、リタイア後は大きな保障よりもすぐに使える貯蓄が頼りになります。
毎月の保険料が家計を圧迫しているようなら、保険を見直す必要があります。
特に子どもの独立後は、保障額が多ければ多いほど良いというわけでもありません。
公的保証もあるので、保険料の分を日々の楽しみに使うことも大事です。