老後を楽しく過ごすには健康であることが一番ですが、経済的にも安定していなければ不安がつきまといます。
若い人はまだまだ先のことと思わずに、また、定年を目前にしている人も、すでに退職後の人も老後資金について考えてみませんか。
老後資金について
老後の収入と支出を予想して、大まかに書き出してみましょう。
収入はそれぞれ違いますが、公的年金の受取額や退職金、企業年金や個人年金などの収入と、これからかかるであろう老後の支出を具体的に書き出すことによって、老後に必要なお金が明確になります。
老後の生活費が足りないようなら具体的な節約方法を考えたり、収入を得る方法を探すこともできます。
たとえ老後資金が足りないにせよ、無駄な不安や取り越し苦労をせずにすみます。
生命保険文化センターの調べによると、老後の夫婦二人暮らしの1ヵ月の生活費は最低22万円で、趣味や旅行などを楽しむには35万円が必要と言われています。60歳で定年を迎えてそれから後の人生を老後とするなら、男性なら20年、女性なら25年以上も老後生活が続くわけです。
自営業者のカップルの場合は、夫婦合わせても月に13万円ほどの老齢年金しか受給できないので、最低必要な生活費に10万円ほど足りないことになります。
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老後資金を貯める方法
老後に必要なお金が足りないと自覚した時点で、自分で貯めるしかありません。
個人年金保険について
保険料や受け取る年金額、受取期間などを自由に決めることができます。生命保険会社、銀行、JA、郵便局などで取り扱われています。
まだ若いうちから、財形貯蓄や自動積立定期預金などで貯める方法がおすすめです。
<財形貯蓄:会社が行っている貯蓄で、給料から天引きされます>
<自動積立定期預金:総合口座から自動的に定期預金に回されます>
退職間近の人や退職後の人、自営業をリタイアした人は生活スタイルを見直しましょう。
生命保険や自家用車などの見直しをしましょう
子育て中は、もしもの時に備えて多額の生命保険に入っている場合が多くみられますが葬儀費用が出る程度の保険で十分と割り切れば、その分日々の暮らしに充当できます。また、子どもが成長してしまえば、家族で行動する機会も少なくなります。
自家用車にかかる保険や維持費はかなりの額になります。その上に駐車場などを借りていると更に高くつきます。必要に応じてタクシーを使う方が安上りです。
毎月、少額でも定期的に預金することを習慣にしましょう
若い内から、たとえ1万円でもコツコツと貯める習慣をつけておくことが、貯蓄体質を作ります。始めるのに遅くはありません。リタイア後の人も工夫して毎月少額でも貯蓄を始めましょう。
老老介護について
長寿大国の日本では、退職後や自営業をリタイアした後に親の介護が待ち受けている場合も多くあります。十分な老後資金が確保できていない状態での、親の介護は辛いものがあります。
生命保険文化センターの調査によると介護にかかる費用は月に5万円とされています。親の介護資金は親の持っているお金の範囲でやりくりするようにしましょう。
兄弟などがいる場合は、よく話し合って親の資産を処分して介護資金にまわしたり、兄弟間でお金を出し合うなど取り決めをして、介護を金銭的にも精神的にも分かち合うことが大事です。
老後資金が足りない場合は、積極的に自分ができる仕事を探してチャレンジすることも大事です。どんな仕事も責任をもって取り組むことでいつまでも若くいられます。
また、必要以上に見栄を張らずに暮らし向きをスリムにすると、本当の豊かさに気づかされます。
老後は人生のご褒美の時間とも言えます。できるだけ楽しく有意義に過ごしたいものです。