「天空の城」「日本のマチュピチュ」と称される竹田城跡に行ってきたのでレポートします!
竹田城とは
竹田城は標高353.7mの古城山の山頂に築かれた山城です。
縄張り(平面構造)の規模は南北400m、東西100mに及び、虎が臥せているように見えることから、別名虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)とも呼ばれます。
石垣が完全に残っている遺跡としては全国屈指のもので、平成18年には日本城郭協会により「日本100名城」に選ばれました。
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いつ建てられたの?
竹田城の築城に関しては不明な点が多いです。
口碑(言い伝え)によると、1431年に 但馬守護山名持豊が竹田城の構築を始めたとされています。
そして、1443年に竹田城は完成しました。
当時、山名氏と赤松氏の間には深刻な対立が生じており、竹田城は赤松氏に対する山名氏の最前線基地の一つとして築城されたと言われています。
500年以上も昔に建てられたものが現存しているわけです。すごいね。
竹田城跡の魅力は
竹田城跡の魅力は、その神秘的な景観です。
この地域は9月~11月にかけて、円山川から立ち上る霧によって雲海が発生します。
夜の気温低下で発生した霧は、深夜から夜明けにかけてその密度を増し、竹田城跡がある古城山一帯を覆い尽くします。
そして明け方から霧が晴れ始め、太陽に照らされ黄金に輝く竹田城跡が、雲海の中から除々に姿を現します。
その神々しいまでの美しさに息を飲むほどです。
竹田城跡はどこにある?
竹田城跡は兵庫県朝来市和田山町にあります。
シーズン(9月~11月)は、「天空バス」というシャトルバスが運行しています。
竹田駅やイオン和田山店の駐車場から発着しているので、ぜひ利用しましょう。
ただし、シャトルバスは竹田城跡の手前にある「山城の郷」までしか行きません。
ここから徒歩20分ほどで竹田城跡に到着します。
立雲峡から竹田城跡を眺める
当然のことながら、竹田城跡に行ってしまっては竹田城跡の全体は望めません。
竹田城跡をバッチリ眺めるための絶景スポットがあるんです。
それが立雲峡です。
立雲峡とは?
立雲峡は、標高757メートルの朝来山中腹にあり、山陰随一の桜の名所として「但馬吉野」とも呼ばれます。
立雲峡の最上部には「おおなる池」や「竜神の滝」があるほか、巨石・奇岩が点在する中、春には樹齢300年ともいわれる老桜が自然美の妙をきわめて咲き誇り、渓水もあり、滝あり、老樹あり、巨石ありという環境の美に富んでいます。
立雲峡は竹田城跡を円山川の対岸に望む絶好の撮影ポイントです。
毎年シーズンには多くの観光客が訪れます。
竹田城跡の神秘的な美しさを撮影するため、泊まり込みで撮影機材を持ち込む人も。
駐車場がめちゃくちゃ混む
立雲峡の登山口付近には駐車場があります。
しかし、シーズンともなると常に満車になっています。
夜明けの竹田城跡を眺めるために午前2時くらいから待機している人もいるため、午前7時くらいに行くともう駐車場は空いていません。
そのため、ふもとの有料駐車場に停めて、そこから登山口まで30分ほど歩かなければならないです。
歩きに自信がない人は、深夜から場所をとるか、タクシーを使うなどしたほうがいいと思います
ふもとから登山口まで結構歩き、登山口からはさらに過酷な登山が待っています。
体力に自信のない人は計画すべきですね。
かなりキツい山登り
立雲峡には3か所の展望台があり、いずれも竹田城跡を眺めることができます。
しかし、そこに至るまでが大変です。
ふもとから立雲峡の登山口まで約30分、登山口から第一展望台まで約1時間の道のりです。
ほとんど整備されてない山道を登ることになるのでかなりキツイ!
私も最後のあたりは足が笑ってましたよ。
覚悟していきましょう。
服装と靴の注意
現地は霧が立ち込め湿度が高いです。
濡れてもいい服装かカッパを用意しましょう。
また、ぬかるんだ山道を歩くので、かなり滑りやすく危険です。サンダルみたいな履物の女子が転んで泥だらけになってました・・・。
スニーカーなど歩きやすい靴がオススメです。
夜明け前から登るなら懐中電灯は必須
立雲峡は山道であり電灯がありません。
真っ暗なので懐中電灯は必須です。
ヤマビルがでます
竹田城跡を夢中で探すあまり、道を外れて林などに入ると、ヤマビルに出会います。
血を吸われるので、長袖、長ズボンの服装にしましょう。
竹田城跡の絶景を堪能!
それでは、竹田城跡を望むために立雲峡を登りましょう!
立雲峡の登山口。ここから約1時間の山道が始まります。
でも、ふもとから登山口まですでに30分ほど歩いてます。バテバテ…
泥でぬかるんだ山道をひたすら登る…
ちなみにリュックサックの男が、当サイトの管理人です。
第三展望台(駐車場から徒歩約5分)から撮影。7:30分頃。まだ竹田城跡は霧の中。
より絶景を楽しむため、第二展望台まで頑張ります。
第一展望台まであと少し。急げ~!
第一展望に到着!
第一展望台(第三展望台から徒歩約50分)からの撮影。竹田城跡の全景を望むことができた。
息を飲む美しさ。天空の城という表現は本物。
というか、よくこんなところに建てたよね。
昔の人は凄い。
午前9時ごろには霧が晴れて、ただの山城になってしまった。
まとめ
・竹田城跡を望むには立雲峡が絶景スポット
・雲海が出る時期は9月から11月の午前7時から8時ごろ
・シーズンは立雲峡の登山口の駐車場は混む。午前2時くらいから泊まりがけで場所を取る人も
・立雲峡は結構キツイ登山。服装や靴に気をつけましょう
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