下流老人とはとても嫌な響きですが、誰もが生活困窮者になる恐れがあります。
長寿国日本では、早めに老後資金を考えておかなければならなくなりました。
今、国民年金は満額受給でも月額が6万5千円です。
生活保護費より低い額の年金で暮らしている人は、かなりの数で65歳以上の5人に1人と言われています。
誰もが、貧困に悩む老後を迎える可能性があるのです。
スポンサーリンク
退職金や企業年金がない人は早めに自分で準備をしましょう。
年金で補えない分、老後資金を貯めるにはどんな方法があるのでしょうか?
個人年金について
保険料や受け取る年金額、受取期間などを自由に決められます。
個人年金には生存型と確定型があります。
生存型には一生涯受け取れる終身年金と、10年、15年と期間が決まっている有期年金があります。
確定型とは、例えば30歳の男性が、○○生命の個人年金保険の10年確定年金を契約すると、65歳まで月払い1万5千円を掛けその後75歳まで毎年60万円を受け取ることになります。
*個人年金保険は保険料の払い込み終了までは払い込んだだけの金額が死亡保障になり、払込が終わると年金の受け取りが始まります。
老後の暮らし方の選択肢
都会で賃貸住宅に住む一人暮らしの高齢者は、年金だけでは貧困老人となってしまいますが、住む場所によっては自給自足の生活や地域の住民の繋がりなどから、さほど貧困感を感じることもなく過ごすことができます。
そんなことから、年金世代のふるさとUターン組みが増えているようです。
「町おこしに参加したい」とか「野菜を育ててみたい」などの希望を持っている人には、行政機関が各種支援サービスをおこなっている場合があります。
生涯現役で働くという選択肢
年金で生活ができないなら、健康である限り働き続けると言う選択肢もあります。
シルバー人材センターに登録する。
シルバー人材センターとは、「高齢者等の雇用の安定等に関する法律」に定められた、高齢者が働いて生きがいを感じ地域社会に貢献するための公益法人です。
おもに臨時的で軽易な作業で、一定の収入の保証はありません。
趣味や特技を生かして起業したり、できる範囲の副業にチャレンジする。
自分の趣味や特技について再考することで、少ない資本やゼロ円でも起業することができます。
アルバイトをする。
清掃業、梱包や配送業務、警備員などがあります。
ネット系の仕事をする
クラウドソーシング
多数のクライアントとユーザーをマッチングさせ、それぞれのニーズにマッチした案件を紹介する仕事です。職種はプログラマーやデザイナー、ライターなどがあり、特に専門的な知識を持たない場合もできる仕事もあります。
その他にもネット系で収入を得るには、家庭で不要なものをネットオークションで販売する方法もあります。また、アンケートや商品のモニターの仕事もあります。
投資系で稼ぐ
こちらは多少のリスクもありますが、少額から始めてみるのも頭の体操に良いかもしれません。しかしあくまでも余剰金があってのことです。
株式投資の心構え
- 株に投資するお金は生活に必要なお金と分ける。
- 投資の限度額を必ず決める。
- 自分が戦う相手はプロという自覚を持つ。
- 株価の先行きは不透明なので危険を察知したらすぐに売る。
- 投資をするときの手数料は証券がいしぅあによって違うことを認識する。
*「株主優待」や「配当」を目的に買う場合も、しっかり勉強してから始めるようにしましょう。
将来、下級老人と呼ばれないためにも、少しでも若いうちから老後資金を確保しておくことが大事です。
しかし、「転ばぬ先の杖」も大事ですが、今現在を楽しむことの方がもっと大切です。
少し開き直って「なるようになるさ」と思いつつ、したたかに生きていくことです。